2010-10-07

中国ビールメーカーも高級化の方向へ

 中国のビールの代表格といえば青島ビールだ。一般的に中国のビールは低価格のものが多い。青島ビールにも低価格品がある。そんな中で、青島ビールは『逸品純生』という高価格品の販売を開始した。

 

 中国にビール市場のざっとした状況はというと、ミドルロー市場は中国地場企業が激しく競い合っており、ミドルハイ市場はバドワイザー、ハイネケン、カールスバーグといった外資ブランドが押さえている。ミドルロー市場で勝ち組となった国内ブランドはさらに利益の厚いミドルハイ市場に入り込もうとしており、青島ビールが20元という値段で販売を開始した『逸品純生』はこの動きの始まりであるといえる。

 

 ミドルロー市場の価格戦は国内ビールメーカーのいわば消耗戦そのものの市場であり、利益水準は高くない。一方で、ハイクラス市場は全体のシェアこそ少ないものの、利益水準は高い。そのため、ミドルロー市場の価格戦を勝ち抜いてきた青島や雪花といった地場メーカーは次なる市場としてハイクラス市場に入り込もうとしている。また、ロークラスのビール市場は既に飽和状態にあり、今後数年のうちにマイナス成長になり、一方でハイクラス市場は消費水準の上昇に伴い成長していくという予想もある。これらより、成長率、利益率のいずれの観点からも、青島ビールを始めする中国ビールメーカーにとってもハイクラス市場に進出するモチベーションとなっている。

 かつては製造工程が不安定であるため瓶ごとに味が違うとまで言われた中国ビールが、外資ブランドに対抗できるだけのポジションを築き上げることができるだろうか。中国企業がブランド力を挙げていくためにどのようなプロモーションを行っていくか、これは外資の他業界であっても参考にすることができるのではなかろうか。今後の動きに注目だ。

関連記事

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です