2010-11-03

《国外機構人民元銀行決済口座管理弁法》

2010年8月31日付で《国外機構人民元銀行決済口座管理弁法》が公布され、10月1日より施行されることになった。既に非居住者の人民元口座の取扱いは実務的に始まっているが、それを後追いするような形の通達となった。口座の種類としては金融機関や合格境外機構投資者といった特殊な身分以外にも、一般企業による開設も謳われている。非居住者人民元口座が話題になったときから思っていたのが、この口座内の人民元の外貨への変換はスムーズにできるのだろうかという点だ。これについては同弁法第14条で、「国外機構銀行決済口座内の資金は外貨に転換して使用してはならず、別途明確な規定がある場合を除く。」というように、非居住者人民元口座内の人民元の外貨転換を禁じている。となると、同口座内の資金を本国に持って帰ろうとすると口座をクローズしかないということになる。ちょっと使い勝手が悪いような。好き勝手に両替されることを嫌がるのはわかるが、そもそも禁じられてしまうというのもいかがなものか。まあ、国外で開設した人民元口座に振り替えてから外貨転すればいいのだろうが。人民元切り上げがここ数年来ずっと話題になっているので、人民元ポジションを持ちたいという企業、人民元決済を求められたために人民元ポジションを持ちたいという企業、こういったニーズはあるのだろうが、どの程度の需要があるのだろうか。今のところまだちょっと見えないように思う。銀行がどこまでセールスしていくのかにも左右されるだろうが、一般的に普及するにはまだちょっと時間が必要だろう。

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