2011-02-21

ビールの値上げ

 普段私はお酒をそんなに飲まないのであまり意識しないのだが、最近燕京ビール、華潤ビール、青島ビールといった大手銘柄が値上げし始めており、値上げ幅は10-20%になるという。値上げする地域は販売量が多く、競争優位にあるエリアまたは優位性のある品種から始まっている。

 

 燕京ビールの北京市場におけるシェアはずっと80%を維持しているが、主な値上げエリアとして北京で行っている。雪花ビールは東北地区の一部で値上げした。青島ビールは全国的なビールであるが、一部の種類に限り値上げしている。大型ビール会社が値上げするため、地方の中小ビール会社もそれに追随していくことができる。

 

 値上げの背景には原材料価格の上昇がある。中国ではこのように原材料が上昇してそれを価格に反映させることができる。もちろん消費者にとってはありがたくない話なので、誰が先陣を切るかという問題はあろう。一方日本だと、原材料が上がったからといってすぐそれを価格に転嫁させることは難しい環境にあることは容易に想像が付くだろう。以前繊維業界にいる先輩と話したことがあるのだが、日本での商売は日本の経済環境がこういう状況なので、原材料値上げ即転嫁というのはやはり難しいらしい。そうなると結局売りやすいほうに売るということになるので、今の日本に物を売るのは難しいということを聞いたことがある。

 

 これもまた先輩から聞いたのだが、中国リスクに関する質問をよく受けるという。「3年後の中国って大丈夫ですか?」。そのときの切り返しが、「中国の3年後よりも日本の3年後のほうが心配じゃないですか?」 これで黙り込んでしまうという。

 

 日本は基本的には経済の基盤がしっかりしているのだが、どうも歯車がうまく回ていないようだ。技術立国であるし、サービス業のレベルも高い。国内は飽和状況にあってもこれらを武器にしていけばもう少し何とかなるように思うのですが。

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