2011-04-24

代理権の活用

 ラルフローレンが中国で直営店の開設を計画しています。すでに同クラスのブランドが進出を行っている一方で、ラルフローレンは上海に専門店が2店舗あるだけで、中国における展開としては出遅れているようです。

 

 グローバルブランドが代理権を回収し直営の方向に向かっているのは以前紹介したとおりで、モンブラン、バーバリー、グッチといったブランドはすでに中国市場の代理権を回収しています。このような動きになっている要因としては、ブランドが中国市場で認知されたので、これ以上他社と利益を分け合いたくないという思惑、もうひとつが、代理店が誤った方向に進んでしまうのを恐れるということです。ラルフローレンが直営店を開設する目的は後者です。ラルフローレンは中国で総代理を務めている代理店に非常に不満を持っており、中国での店舗展開が進まなかったのも代理店との間がうまくいかなかったからのようです。コンセプトの異なる商品があるのですが、中国ではそれらがごちゃまぜで売られていたり、一線都市を攻めきれないうちに二・三線年で闇雲に販売しようとした疎きが、ブランドイメージやポジショニングに影響したようです。

 

 さて、翻って日系企業を見てみましょう。それなりにやっているところもありますが、消費者にどこまで浸透しているかというとまだまだというのが現状ではないでしょうか。今後も同じやり方で現状を打開できないようであれば、グローバルブランドが通ってきたように代理権というものを活用するということも考えられるでしょう。もちろんラルフローレンのような失敗をするわけにはいかないので、すでに代理権を回収したブランドで、そこそこうまくやっていたブランドが、どういうところを使っていたのか、どのように展開してきたのかというのを調べた上で最終的にスキームを組んでいくことになると思います。代理権を回収されてしまった中国企業も仕事がなくなってしまっているので、日中双方にとっていい話ではないかなあとふと思いました。

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