2011-06-17

《中国人民銀行:クロスボーダー人民元業務関連問題を明確にすることに関する通知》

 201163日付で《中国人民銀行:クロスボーダー人民元業務関連問題を明確にすることに関する通知》(銀発[2011]145号)が公布されております。銀行の事務面についてはさておき、企業目線からこの通達の中を見て行きましょう。

 

 

4 国内企業が輸入支払いする人民元は国外(香港を含む)で直接外貨購入後に国外輸

出商に支払ってはならない。国内決済銀行はこの種の人民元決済サービスを提供してはならない。

 

一部の銀行でこれ(国外で外貨転して入金)を売りにしていたところもあるようですが、今後できなくなりますね。国外のことなので中国からどこまで管理できるかという問題はあるでしょうか。中国銀行で結構やられていたようです。

 

 

第5条      《クロスボーダー貿易人民元決済試点管理弁法》第21条で規定しているクロス

ボーダー人民元決済項目で言及している居住者の非居住者に対する人民元負債は、クロスボーダー貿易人民元決済と関連するユーザンス信用状、オーバーシーズペイメント、協議支払い、前受・延払等を含む。上述の人民元の対外負債は人民元クロスボーダー回収支払い情報管理システムに登記を行い、現行の外債管理に組み入れない。

 

いわゆる貿易外債を外債管理に組み入れないということですね。

 

 

第6条      銀行は《中華人民共和国物権法》、《中華人民共和国担保法》等の法律規定に従っ

て、顧客のために国外工事請負、国外プロジェクト建設及びクロスボーダー融資等の人民元保証書を発行することができる。銀行の人民元保証書業務は現行の外債管理に組み入れないが、人民元クロスボーダー回収支払い情報管理システムに保証書及び履行情報を送らなければならない。

 

 外貨の対外保証も外債管理に含まれないので、人民元も同じことですね。

 

 

8 中継貿易は人民元を使用して決済することができ、国内決済銀行は人民元決済業 

務を行うときに貿易の真実性審査義務を履行しなければならない。

 

 ふむふむ。

 

 

12 国内代理銀行と国外参加銀行が締結する人民元代理決済協議において、少なくと

も国外参加銀行の以下の義務を明確にしなければならない。一つ目は国外参加銀行は内地企業のためだけに回収/支払い側の貿易項目として人民元購入売渡業務を行うことができる。二つ目は国外参加銀行は三ヶ月以内に真実貿易支払い需要を有する企業顧客にのみ人民元購入売渡業務を行うことができる。三つ目は企業顧客が国外参加銀行で人民元購入売渡を行った後、同一銀行で購入売渡と関連する貿易支払いを完成しなければならない。4つ目は国外参加銀行は顧客に人民元を購入売渡した後の資金の流れを追いかけ、新顧客及び金額が比較的大きい取引に対してさらに詳細な審査を行い、そして以上取引を注意してモニタリングしなければならない。

 

 わからんでもないですが、こんなのも中国からチェックするのは大変でしょう。どこまで管理できるでしょうかねえ。おかしな動きがあったら中国側に報告しないといけないとまでは書かれていませんし。

 

 

14 (前略)人民元による外商の直接投資業務試点は国家制限類と重点コントロール類プロジェクトについては当面受理しない。(後略)

 

これもふむふむ。

 

 管理面の実現性が怪しい感じがしますので、補足するような通達が今後出るかもしれません。

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