11月の外資実際使用金額が9.76%のマイナス
商務部より11月の外資実際使用金額は87.57億米ドルというデータが発表されました。前年比9.76%のマイナス、1-11月の累計では1,037.69億米ドルで、前年比13.15%の増加となってます。
1-11月の累計でみていきますとサービス業によるものが487.68億米ドルと最も大きく、前年比13.15%の伸びを示しています。サービス業の中身ですが、放送映画テレビ業、社会福利保障業、旅行業、パイプライン運輸業、航空運輸業、市内公共交通業等の業界の外資実際利用金額が大きいという結果が出ています(直訳のためわかりにくいところがあるのはご容赦ください)。製造業は473.15億米ドルで、これは前年比7.56%ながら、サービス業の伸びが大きく、サービス業が製造業を上回るという結果が出ています。
国別でみていきましょう。これも1-11月の累計です。ちなみにアジアとは香港・マカオ・台湾・日本・フィリピン・タイ・マレーシア・シンガポール・インドネシア・韓国のことをいいます。
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外資実際利用額(億米ドル) |
前年比 |
アジア |
895.85 |
+17.98% |
アメリカ |
27.39 |
▲23.05% |
EU |
59.82 |
+0.29% |
地理的にアジアが多いのはわかるのですが、アメリカの落ち込みが目立ちます。中国に投資すればいいというものではありませんが、落ち込み幅が大きいですねえ。最近の状況を見るとEUなんかは今後かなり落ち込んでいきそうですね。
次に投資先エリアですが、次のような感じです。
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外資実際利用額(億米ドル) |
前年比 |
中部地区 |
70.66 |
+27.63% |
西部地区 |
77.09 |
+14.76 |
東部地区 |
889.95 |
+12.01 |
なんだかんだいってやっぱり投資先は東部地区が圧倒的に多いですね。ただし、伸び率でいえば中部地区や西部地区のほうが大きです。東部地区はそこそこ飽和していることもあるでしょうから、今後も金額は東部地区、伸び率は中部・西部地区が大きいというような傾向が続いていくでしょう。
ただし、1-11月の累計で13.15%も伸びていながら11月の単月で9.76%もマイナスとなっているのは気になりますね。今の欧米の状況を見る限りではマイナスとなる月が今後も現れてきそうですね。
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