2013-01-03
一国二制度型経営
いま本を読んでいます。『IDPI流 セルフマネジメントのリアル・ノウハウ』という本です。
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IGPI流 セルフマネジメントのリアル・ノウハウ (PHPビジネス新書) |
クリエーター情報なし | |
PHP研究所 |
内容はM&Aを核として、従来型の同じ会社の中で居続けることがない世の中でどのように生きていくべきかというような内容なのですが、M&A後の経営をどうすべきかでこいういうくだりがありました。クロスボーダーM&Aの事例です。
「JTが成功したのは、買った後のマネジメントがうまかったからだ。一言でいうと、組織制度やオペレーションの統合にこだわらず、事業のわかる大株主としての役割に徹底集中する。あくまでガバナンスは利かせなければいけないし、そのために大変な労力を使うけれども、各市場のカルチャーを重視し、その特定を理解する現場の組織運営のやり方に対しては、必要以上に介入しない。一国二制度型である。」
主旨がよくわかる以上に、一国二制度型経営という表現が面白かったです。この辺りはみんなわかっているとは思いますが、わかっているけれどもできないという類のことは日常生活でもあると思います。日常生活ですら見られることなのに、ビジネスであればなおさらでしょう。だからといってあきらめてもらっては困るわけで。また、任せるのは大事だけれども、任せる相手が任せるに値する人材なのかという見極めが大事だとも言っています。結局のところ全局面的に状況を把握しなければならず、それが海外だと経験値が少ないが故の難しさがあるわけで。
本を読んでそれを実行に移せる人は1割にも満たないというのを聞いたことがあります。では、同じような本を10冊読んだり、同じ本を10回読めば実行に移せるだろうか。新聞はよく読んでいるつもりですが、ここ最近は本をあまり読んでませんでした。やっぱり本も読まないとだめですね。
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