中国都市コンビニ指数
中国連鎖経営協会が「中国都市便利店指数」というものを発表しました。この指数は26の大中型都市のコンビニ店の状況を4つの重要指標(成長率、飽和度、24時間営業比率、政策サポート度合い)の総合分析に基づいてコンビニ指数として発表したものです。このうち、深圳、東莞、太原がトップ3、上海、広州が第6と第9位、そして北京が下から2番目、フフホト第5位、 成都、ウルムチがともに第10位という結果が出ています。。
1.店舗飽和度
2012年の統計数値によりますと、日本では2800人にコンビニが1店舗、台湾では2000人当たりにコンビニが1店舗あると言われています。この二つは特に多いです。これと比べると中国はまだまだコンビニは少なく、トップグループの東莞で2667人あたりにつき1店舗となっています。全体的に見た場合、大部分の都市で5000人以上あたりにつき1店舗の水準で、都市によっては2~3万人につきようやく1店舗というところもあります。しかし東莞でこんなに多いとはと思いきや、地元ブランドで美宜家というのがあり、このブランドだけで6000店舗もありますから、そりゃ多いわけですね。
2.24時間営業
24時間営業しているコンビニは全体の51%となっています。エリア的には南方が北方よりも24時間営業比率が高く、沿海部は内陸都市よりも高くなっています。
どこもかしこも24時間営業かと思っていたのですが、そういうわけではないのですね。
3.コンビニ出店スピード
コンビニの出店スピードは比較的早く、26都市の2013年の店舗平均増加率は19.5%となっており、百貨店や大型スーパーの出店スピードよりも高くなっています。温州、フフホトでは50%を超えており、徐州は100%に達しています。ところが上海は調査対象となった26都市で唯一のマイナス成長となっています。競争の激しさがうかがえます。
しかし上海でマイナス成長とは、競争の激しさがうかがえます。
4.コンビニ企業規模
コンビニは26都市で176ブランドあり、上海、深圳、南京、東莞等の都市のコンビニのブランドは10を超えています。コンビニと言えばセブン、ファミマ、ローソンをイメージしますが、中国では弱小ブランドも多く、一度はいると二度と入りたくなくなるようなコンビニ店もあります。
それでは、最後に全体の各指数をご覧いただきましょう。左からランキング、増加率、飽和度、24時間営業比率、政策サポート度合です。
(参考:調査対象都市)
人口:
2000万人以上2都市
1000万人以上5都市
500万人以上9都市
500万人以下10都市
GDP:
1兆元以上5都市
5000億元以上7都市
3000億元以上7都市
2000億元以上6都市
2000億元以下1都市
コメントを残す