春節の上海で日本の友人が感じたこと~最新技術から街の雰囲気まで~

春節の間に大学時代の友人が上海に遊びに来ました。ついこの間まではビザが必要だったこともあって日本から行きづらい状況にありましたがそれもなくなり、知人が遊びに来てくれるというのは私としてもかなり久しぶりでした。

中国に対して特に何か印象があるわけではないということはなく、街中で将棋を指しているような人や、俗にいう町中華を食べてみたいというリクエストがありましたが、特に駐豪に対するバイアスもなかったこともあって、色々と新鮮に感じたようでした。その友人から聞いた中国に来て気づいたこと、感じたことをまとめてみました。よく日本の雑誌で書かれているようなことが多いですが、あらためてということで。

日本と違う!上海の観光で気づいた景気の見通し

まず、日本のニュースや新聞の報道で中国の景気があまりよろしくないというのを目にしていましたが、いざやってくるとどこに行っても人だかり(観光地に連れて行ったので当たり前なのだが)、どこに行っても賑やか(みんな声が大きいのでにぎやかに感じる)で、とても景気が悪いとは思えないということでした。まあ、春節という時期に観光地中心に連れていくとそういう印象も持ってしまうでしょう。

高すぎる!?上海の不動産価格は大阪以上?

 友人の滞在先は私の住むところから徒歩圏内のホテル。近くに不動産屋があるので、そこで掲示している物件価格を見せたところぶったまげていた。不動産相場が下がっているといわれているとはいえ、なんだかんだで高いことには変わりないので、大阪という大都市から来たとはいえ、上海の不動産価格を見るとそりゃあぶったまげるでしょう。 

電気自動車の普及率がすごい!充電インフラの発達も実感

いたるところで電気自動車が走ってる。電気自動車普及のキーとなる充電インフラの普及率も凄い。トロリーバス(ハイブリッド式だったと思う)はLRTよりも建設費が安くつく脱二酸化炭素の公共交通機関だと思う。バイクの電動化も進んでる。

中国が進んでいる?ライドシェアと充電基盤の充実

 来るまでの移動に当たり滴滴を利用。日本でいうところの白タクになってしまうのだろうが、スマホで呼んでスマホで自動的に決済完了というのはかなり便利。

レストランでもキャッシュレス!QRコード決済の便利さ

レストランに行くとたいてい各テーブルにQRコードがあって、そこからオーダーすると同時に決済完了してるスピード感。日本でもテーブルからのQRコードオーダーってあるがオーダーのみで、最後はレジ精算。中国のQRコード決済はAlipayかwechatでほどんどだから導入しやすいのだろう。日本の決済手段は2桁あるからね。

シェアサイクル

スマホロック解除と精算のシステムが便利。盗難されても被害の少ないローコスト自転車で乗り捨て自由という制度で運用しているのも便利。日本だと中李場所があらかじめ定められているので、乗る前から目的地付近の駐輪場所を把握しておかないといけない。それと、自動車と自転車がしっかり区切られている道路が多く、自転車の運転がとても楽。

驚きのフードデリバリー!日本とのスピード感差

配達のあまりの早さに脱帽(たまたまこの時は最も早く配達してくれそうなところに頼んだ)

公共交通の費用が安い。バスが2元(乗ってないけど)、地下鉄が3から4元

高級車の比率が異常に高い

パンが高いのか、他の食糧品が安いのか?

ヤマザキパンでパンを購入したが、お勘定した後にその値段にびっくり。えらく高級なパンを買ってしまった。上海のパンは高すぎる。

空港がでかい

マック、KFC、スタバといった西側のチェーン店が意外に多かったし、流行ってた

監視カメラがやたらと多い

言われなければ気づかなかったが、本当にあちこちに監視カメラがある。

上海で意外だったのは街の明るさ。日本と比較して暗い感じがした。高層ビルも全体的に暗い

上海という都市のすさまじさを感じた一方で、ちょっと郊外に行ったときに見かけた昔ながらの扉のないトイレにはたまげた。このふり幅の大きさに驚いた。

友人が短期滞在観光で持った印象は以上になります。雑誌でよく書かれているようなことが大半を占めますが、街が暗いというのによく気付いたと思います。確かに日本と比べると街灯が少ないところが多いように思いますし、家の中の電灯も黄色っぽい(黄光タイプ)のが多いです。私は明るいのが好きなので、黄光だと明るさが物足りず交換できる電灯はすべて白光タイプにしてます。

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この10年で変わりまくった上海の街並み

さて、日本と比較してみましょう。シェアサイクルは中国と違って自転車を止める場所に限界がある点が難しいか。フードデリバリーは配達員の人次第かと。でも配送料が高いか。一方で、電気自動車とかライドシェアとかQRコード決済とかは日本でも本気になればできそうな気がします。ただ、電気自動車は今現時点においては中国が先を走ってる感がありますが、将来的にも電気自動車の時代が果たして続くのかという見方もあります。この10年くらいでかなり街の様子も変わりましたので、今からさらに10年後にどうなっているでしょうか。

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この記事を書いた人

神戸育ち。住友銀行入行後、大阪を中心にほぼ一貫して法人業務畑を歩む。上海支店赴任後は中国ビジネスコンサルティングに特化、2005年に日綜(上海)投資諮詢有限公司設立に伴い同社の副総経理に就任し、2011年10月より独立し株式会社TNCリサーチ&コンサルティング代表に就任。

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