4月23日に中国連鎖経営協会より2023中国便利店TOP100が発表されました。店舗数のランキングですね。早速見ていきましょう。
2022年版の数字は下記をご覧くださいませ。
中国コンビニの安定の1位は「美宜家」
1位は美宜家、本社が東莞市にあり広東省に集中的に出店していますので、広東エリアにいない人はあまりなじみがないかもしれません。
2位と3位はガソリンスタンド系の店舗です。ガソリンスタンドにセットで出店しているような感じで、それが故に店舗数が多く、通常のコンビニの出店方法とはまた違うといえます。
そして4位が天福。こちらも本社は東莞市にあり、広東エリアに多く出店しています。個人的には見たこともありません。
中国での日系コンビニのNo. 1はローソン
5位がローソン!6,330店舗もあります。日本だとセブンイレブンの店舗数が突き抜けているイメージがありますが、中国国内の日系ではぶっちぎりのトップになります。どれくらいぶっちぎりかといいますと、中国国内ではセブンイレブンが3,906店舗(7位)、ファミリーマートが2707店舗(11位)です。セブンイレブンもファミリーマートもランキングからもわかるように決して少なくないのですが、ローソンの店舗数はこれらをかなり上回っています。
合弁パートナーと揉めていた中国のファミリーマート
ファミリーマートは以前合弁パートナーと何やら揉めているというような報道がありました。(中国のファミリーマートが大変だ!)当時の報道によると、
・日本ファミリーマートは、頂新グループとの中国市場での合弁業務範囲を縮小する
・両社は新たな合弁会社を設立し、その後の華東地区はこの合弁会社が運営する
・中国の華南、華北、西南のファミリーマート市場は、フランチャイズ制を採用して業務を拡大する
・ファミリーマートブランドを維持しながら、頂新グループが店舗の運営を担当する
これに対して、ファミリーマートは先月に中国のファミリーマート株主である日本ファミリーマートと頂新国際グループが、ファミリーマートの中国大陸における事業の拡大発展について再編合意に達し、双方は引き続き協力を展開すると発表しています。噂話レベルですが、頂新側が新たなコンビニブランドを立ち上げるというようなものもありましたので、話し合いがついてよかったです。
中国ファミリーマートの資本構造
報道ベースですが、中国ファミリーマートの資本構造はこんな感じだそうです。
中国での日本のコンビニの躍進劇
ローソンが2020年あたりから勢いを増していることがわかります。時期はちょうどコロナが発生したころ。この時期に勝負をかけたということでしょうか。
セブンイレブンも着実に店舗数を伸ばしています。そしてファミリーマートは状況も落ち着いてきたでしょうから、今後の展開が楽しみですね。