2023年中国コンビニTOP100~躍進する日系コンビニ

4月23日に中国連鎖経営協会より2023中国便利店TOP100が発表されました。店舗数のランキングですね。早速見ていきましょう。

2022年版の数字は下記をご覧くださいませ。

目次

中国コンビニの安定の1位は「美宜家」

2023年中国コンビニ店舗数ランキング

順位企業名(中国語)コンビニ名店舗数
1美宜佳控股有限公司美宣佳33,848
2中石化易捷销售有限公司易捷28,633
3石油昆仑好客有限公司昆仑好客19,780
4广东天福连锁商业集团有限公司天福7,208
5罗森(中国)投资公司罗森6,330
6兴盛社区网络服务股份有限公司芙蓉兴盛5,718
7柒一拾壹(中国)投资有限公司7-ELEVEN3,906
8十足集团有限公司十足、之上3,879
9成都红旗连锁股份有限公司红旗连锁3,639
10深圳市易站连锁股份有限公司易站2,800
11中国大陆全家全家FamilyMart2,707
12厦门见福连锁管理有限公司见福2,521
13山西省太原唐久超市有限公司唐久2,258
14山西金虎商业集团股份有限公司金虎、早旱2,213
15西安每一天便利超市连锁有限公司每一天2,011
16成都联合一百超市有限公司联合一百2,007
17安徽壹度品牌运营股份有限公司壹度便利1,898
18河北叁陆伍网络科技集团有限公司365241,891
19吉林省新天地超市连锁经营有限公司新天地1,866
20广东合家欢便利店有限公司粤合家欢1,746
出所:中国連鎖経営協会 作成:TNCリサーチ&コンサルティング

1位は美宜家、本社が東莞市にあり広東省に集中的に出店していますので、広東エリアにいない人はあまりなじみがないかもしれません。

2位と3位はガソリンスタンド系の店舗です。ガソリンスタンドにセットで出店しているような感じで、それが故に店舗数が多く、通常のコンビニの出店方法とはまた違うといえます。

そして4位が天福。こちらも本社は東莞市にあり、広東エリアに多く出店しています。個人的には見たこともありません。

中国での日系コンビニのNo. 1はローソン

5位がローソン!6,330店舗もあります。日本だとセブンイレブンの店舗数が突き抜けているイメージがありますが、中国国内の日系ではぶっちぎりのトップになります。どれくらいぶっちぎりかといいますと、中国国内ではセブンイレブンが3,906店舗(7位)、ファミリーマートが2707店舗(11位)です。セブンイレブンファミリーマートもランキングからもわかるように決して少なくないのですが、ローソンの店舗数はこれらをかなり上回っています。

合弁パートナーと揉めていた中国のファミリーマート

ファミリーマートは以前合弁パートナーと何やら揉めているというような報道がありました。

当時の報道によると、

日本ファミリーマートは、頂新グループとの中国市場での合弁業務範囲を縮小する

・両社は新たな合弁会社を設立し、その後の華東地区はこの合弁会社が運営する

・中国の華南、華北、西南のファミリーマート市場は、フランチャイズ制を採用して業務を拡大する

・ファミリーマートブランドを維持しながら、頂新グループが店舗の運営を担当する

これに対して、ファミリーマートは先月に中国のファミリーマート株主である日本ファミリーマートと頂新国際グループが、ファミリーマートの中国大陸における事業の拡大発展について再編合意に達し、双方は引き続き協力を展開すると発表しています。噂話レベルですが、頂新側が新たなコンビニブランドを立ち上げるというようなものもありましたので、話し合いがついてよかったです。

中国ファミリーマートの資本構造

報道ベースですが、中国ファミリーマートの資本構造はこんな感じだそうです。

中国での日本のコンビニの躍進劇

中国连锁经营协会

ローソンが2020年あたりから勢いを増していることがわかります。時期はちょうどコロナが発生したころ。この時期に勝負をかけたということでしょうか。

セブンイレブンも着実に店舗数を伸ばしています。そしてファミリーマートは状況も落ち着いてきたでしょうから、今後の展開が楽しみですね。

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この記事を書いた人

神戸育ち。住友銀行入行後、大阪を中心にほぼ一貫して法人業務畑を歩む。上海支店赴任後は中国ビジネスコンサルティングに特化、2005年に日綜(上海)投資諮詢有限公司設立に伴い同社の副総経理に就任し、2011年10月より独立し株式会社TNCリサーチ&コンサルティング代表に就任。

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