2021-01-15

中国駐在員ってどんな人?

 駐在員と呼ばれる人たち、いろんな人がいます。また、その時代によって赴任してくる駐在員に違いがあったかもしれません。要するに、中国という市場がどの程度重視されているかにより異なるのではないかと思います。

 日本のサラリーマン的感覚で言えば、海外赴任するならアメリカ!ヨーロッパ!エリート!という感じがして、中国はなんとなくそれより一枚落ちるというのが以前の感覚だったと思います。さすがに最近は中国市場が大事すぎて、エース級人材もたくさん赴任するようになってきていると思います。さて、中国駐在員のパターンを見ていきましょう。

①たまたま中国研修等にいったことがあって、中国人材となっているケース

 昔多かったイメージがあります。たまたま若かりし頃に中国に研修か何かで縁があって、中国人材のような扱いを受け、中国にだれを行かせようかと考えたときに名前が挙がるパターンです。気を付けないといけないのは、「若かりし頃」というのは中国がまだそれほど重要視されていなかった時代なので、かならずしも優秀な人材ではなかったかもしれないということ。もちろん、優秀な人材もいるはずでそこは否定しませんし、少なくとも今世紀以降に中国に駐在するようになった人は力のある人が大勢を占めるのではないかと思います。

②中国市場がものすごく大事な企業のエース級人材

 これはもう言わずもがなですね。大事なマーケットにできる人材を張り付ける、当然のことです。

③とにもかくにも問題を起こさない人材

 ちょっとややこしいのがこれ。会社は中国市場を開拓したくて中国に拠点を作るにあたり、どのような人を派遣しようかと考えます。営業畑のアグレッシブな人、技術に詳しい人、財務が詳しい人、リスクマネジメントに長けた人、会社によっていろんな基準があると思います。どれもこれも会社をいかにうまく回していけるかが重視されていると思うのですが、これらと違う観点で選ばれるケースがあります。それが「とにもかくにも問題を起こさない人」です。たぶん大組織、いや、現地法人の規模がそれほどでもない場合に見られるケースが多いのではないかと思います。問題を起こさない人というのは、物事を進めようとしない、動かそうとしない、なので失敗しない、つまり問題も起こさないということにつながります。こういう基準で選ばれた人なので、よくある毎月の本社宛報告といったようなことはとてもそつなくこなします。たまたまこういう人と働くことになってしまった人にとってはたまりません。部下或いは社員が何かを意見してもすべて受け流されてしまいます。受け流すテクニックは一流かもしれません。まさかこれを読んで「ひょっとして俺のこと?」ってドキっとされました?だめですよ!自信持たないと!このブログを読んでいる人は該当しないということを信じておりますよ!

 さすがに世界第2位のGDPを誇る中国に③のような人材を派遣してしまっているケースはあったとしてもかなりまれだと思いますが、皆さんの周りはいかがでしょうか?

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