2022-07-28

2022年版 中国ネット販売TOP100

中国連鎖経営企業協会より2022ネット販売top100が発表されました。上海ロックダウン中は本当に助かりました。ロックダウン初期のころは物流もストップしてしまっていたとはいえ、ネット販売に助けられた人は多いのではないかと思います。

トップは京東、大きく離れて2位がアリババです。これは自営商品の売上高の数字をベースとしており、取扱い高ベースではありません。取扱高ベースであればアリババの数字はこんなもんじゃないはずです。

中国のネット小売額は昨年13兆元に達し、14.1%成長。実物商品のネット小売規模は10.8兆元で2年平均で13.4%成長し、この増加率はオフライン消費より高いものでありました。そして、社会消費品小売総額に占める比率は24.5%となっています。ネット小売Top100企業の総売上高は前年比26.6%増、このうち、上位20社のネット販売高は9割を超えていいます。

ネット販売はタオパオや京東のようなプラットフォームもあれば、自社製品をネットで販売しているところもあります。そして、このランキングを見ますと、消費財企業は53社に達し、TOP 100のネット販売の18.5%を占めています。非電気商小売企業は39社で、販売比率は16.9%に達しています。

TOP100のうち86社はネット販売でプラス成長となり、このうち7社はなんと前年比100%以上もの増加を果たしています。前年比成長率が50%~100%の企業も21社あり、要するに50%以上伸ばした企業はこのTOP100の中の3割近くにもなるということですね。

よく見ると、68位にコンビニのローソン、56位にも地場系コンビニの美宜家がランク入りしてますが、そもそもコンビニって近くにあって手軽に買い物できるという存在のはずが、ネット販売の売上高ランキングに入っているという摩訶不思議。コンビニに行くことすら面倒なのでネットで購入してしまおうという層が一定程度いるとは思いますが、ランキングに入るほどいるとは。うちの業態、うちの商品はネット販売には合わないという思い込みから脱却する一つの事例といえるでしょう。

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