知中派とは?──日経記事に見るその意味と偏り

日経新聞の記事です。
知中派とは?
ChatGTPに聞いてみました。
「中国のことをよく知っている、または経験が豊富な人(グループ)」を指す言葉です。
- 中国に長年住んでいたり、働いていた人
- 中国の制度やビジネス文化、商習慣などに精通している人
- 中国での人脈があるとされる人
- 企業・政府・メディアで中国に関する発言や解説をしている人
自分自身は長きにわたり中国で働いているので知中派と思われているかもしれないですが、自分自身で自分のことを知中派という言葉を使ったことはないと思います。とはいえ、記事の中にある
「中国はそういうものです。これが中式(中国式)ですよ」
これと同じようなことは言ったことあると思います。日本とに比較で説明すると理解を得られやすいので、往々にしてこういう言い方になることはあります。あと、以前だとこうだったが、今だとこんな感じですという言い方もしますね。これも以前との比較ということで、変化を知ってもらうために言うことはあります。
人脈アピールの落とし穴──本当の信頼とは何か

もう一つ記事の文面で、
「だが知っているようで遠いのが中国という国だ。必然的に中国経験が豊富な専門家に頼り、彼らの発言ならとほぼ額面通りに受け取る。そこに死角が潜んでいるとも知らずに。」
とあります。出た。中国がいかに特殊であることを説明し、危機感をあおり、そうならないためには私のところに来なはれ、というパターンですね。ここが最も気を付けないといけないところかと思います。
人脈アピールする人の特徴
よく「私は中国で人脈がある」というアピールをする人がいます(最近は減ってきたか?)。
- あの人知ってる
- この人知ってる
- どこそこの役所とツーカー
などなど。もちろん知り合いが多いに越したことはないし、役所とツーカーであるもの便利な場面は多いでしょう。とはいえ、これを全面的にアピールしている人って実際のところどこまで「中国で人脈がある」といえるのでしょうか。
ひょっとして単に
- 名刺交換したことがある
- 何かの会合で挨拶したことがある
- 役所(の窓口の人)とツーカー
などというのは人脈といえないでしょうし、さらには
- 知り合いの知り合い
となると人脈とは言えないでしょう。でもこれを以て人脈アピールをする人も少なからずいます。
人脈がそれほど必要でなくなってきた中国での手続き事情

コンサルティング会社の広告なんかもそうですが、「長きにわたる経験」というのはいいのですが、人脈豊富をアピールしているところもあります。会社広告にあえて記載するくらいなので、さぞかしすごい人脈を持っているようにみえますが、実際のところは疑わしいのではないでしょうか。よほど面倒な手続きならいざ知らず、今時の役所の手続きにおいては、こちらの話もちゃんと聞いてくれたり尊重してくれたりもしますし、冷たい言い方をするとシステマチックとも言えますが、粛々と事務的に進めてくれる印象があります。
知識よりも大切な「粛々と進める力」──成功する支援とは

何かを進めるときに人脈とやらがあるともちろん助かりますが、何かを進めるにあたり動いていく中で人脈というものができてくる、こういう考え方もできますし、そうやって作り上げていくものだと思います。なので、中国のことを知っているかいないか?もちろん知っているほうがいいでしょう。中国で人脈があるか?もちろんあったほうがいいでしょうし、なければ作り上げれるような人がいいでしょう。でももっと大事なのは、こうしたものが土台にあって、そして依頼内容に対して方向性を間違うことなくちゃんと粛々と進めてくれるか、これが一番大事なのではないでしょうか。
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