2016-08-05

増値税専用発票と増値税普通発票

 日本の消費税に該当する税金で中国には増値税というものがあります。そして代金の請求書兼領収書のような存在のものとして発票というものがあります。ファーピャオというやつですね。これがないと記帳ができないので、私にとってはほとんど領収書感覚です。増値税発票にはおおきくわけて増値税専用発票と増値税普通発票の2種類あります。増値税専用発票は一般納税人が発行するもので税率が6%で仕入れ税額控除ができ、増値税普通発票は小規模納税人が発行するもので税率が3%で仕入れ税額控除ができない性質のものです。税率だけ比較すると一般納税人は税率が高くなるのですが、仕入れ税額控除ができるというメリットがあり、小規模納税人はその逆になります。私のところはいまのところ増値税普通発票を発行しています。ちなみに6%とか3%というのはコンサルティング業に適用される税率です。

 さて、昨日セミナーを開催したのですが、とある一社(某大手日系企業)から開催二日前までちゃんとした返事をもらえてませんでしたので、確認の連絡を入れました。参加料をいただけば当然発票を発行するわけですが、先方は増値税専用発票が欲しいとのこと。増値税普通発票しか発行していない会社であったとしても税務局で個別に手続きすれば専用発票を発行することが可能ではあるのですが、ようするにわざわざ税務局まで行かなければならないということです。もちろん、私のところでも金額がそれなりに大きいものであればこのような手続きをしたことはあります。しかし今回はたかだか700元、しかも内税、しかも税金部分でいえば20元程度の話。申し訳ないですが、この程度の金額のためにわざわざ税務局までスタッフを走らせるわけにはいきません。結局発票は増値税普通発票でしか発行しないと伝えたところキャンセルされてしまいました。こんなしょうもない理由でキャンセルするのかよ!いやあ、こんなんでキャンセルするんですねえ。こんなの初めてでびっくりでしたわ。

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