2016-03-30

中国小売店舗面積、都市部はまだまだ増加の予測

 個人消費が力をつけてきた中国、そしてそれを当て込んで小売り店舗が増加するのはわかります。下図は2016-2018年までの新たに増加する小売店舗の面積の予測図です。今年も多いですが、来年はもっと多い。右側に高中低と色分けされておりますが、これは供給過剰によるリスクの程度を示しており、北京・上海を代表とするいわゆる一線都市のリスクは中リスクや低リスクで収まってますが、武漢、長沙、成都当たりは高リスクと予測されています。低リスクとなっているのはある程度打ち止め感が出てきているところでしょうか。

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 ここ最近目立つ現象として、ラグジュアリーブランドの店舗閉鎖のニュースが多く聞かれます。わずかではありますがラグジュアリー(奢侈品)ブランドの店舗数が減少し、その逆にファストファッション(快时尚)や複数ブランドを販売する店舗(多品牌买手店)が大きく増加しているのが分かります。最近高級品に関係するお話をよくいただくのですが、みんなそろいもそろって「最近は厳しい」といいます。日本で中国人旅行客が好んで購入するのは高級品と逆の「品質の割にはとてもリーズナブルな日用品」が多いと思うのですが、高級品と日用品はシーソーのような関係かもしれません。

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 さて、最後に小売店舗の賃料相場を見てみましょう。北京、上海はわずかですがまだ上がるようです。広州あたりで去年はもう下落し今年も減少する見込み、二線年は昨年も今年も上がる物件もあれば下がる物件もあるというような感じです。さて、みなさんはこの賃料相場通りの賃料で契約できていますでしょうか?

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