2021-02-08

世界初のMUJIマンションが上海に登場

無印良品が宝龍地産と提携して世界初のMUJI公寓(MUJIマンション)が上海宝楊宝龍広場という場所に完成しました。プロジェクト名称は宝龍公寓Designed by MUJIです。

建物の1-2階がMUJI comの店舗で、面積は234㎡とコンビニに近いような感じですが、日用品、食品、衣類等のMUJI商品が一通りそろえられており、パン、アイスクリーム、コーヒー、軽食等も提供されています。

二楼にはMUJI com以外にもいろんな店舗があり、フィットネスジム、ランドリー等もあるのですが、中国初のMUJI24時間ランドリー(いまやキャッシュレス決済が多い中国だとコインランドリーと呼ばないかな?)がオープンしています。中国は日本と違ってコインランドリーが少ない中国ですが、こういうのがあるととても便利ですよね。これらはMUJIの従業員や宝龍公寓Designed by MUJIの住民向け以外にも開放されており、将来的にはランドリーはMUJIcomの標準サービスとして展開されることが考えられます。

このほか、MUJI POCKET(自動販売機)が設置され、これもまた住民にとっては便利ですね。しかし、これをあえて設置するというのは部屋の中に洗濯機を設置する場所をあえて設けていないのでしょうか。ちょっとそのあたりはわかりません。

3階以上は居住エリアで、3-8階と11-22階が宝龍公寓Designed by MUJI、合計で476室、1室の面積は約30㎡程度(日本的な面積に引き直すと一般的にこの70-80%)となっております。中国の賃貸物件を見ますと、日本で言う一人暮らし用のワンルーム程度の広さの物件というのは極めて少なく、この面積だとちょっと広めにワンルームマンションレベルでしょうか。家賃がいくらかわかりませんが、どこかの段階で家賃の水準が落ち着いてくると結構受け入れられるようになるのではないでしょうか。

中国メディアにおいて無印良品は日系企業の中でもよく取り上げられています。ポジティブな情報もあればネガティブな情報もあるのですが、今回はポジティブな情報ですね。今は日本にもあるMUJIホテル、最初は中国からでした。今回紹介するMUJIマンションも中国発、そして中国では珍しいコインランドリーサービスも始めていますが、今までなかったことをやるというこのフットワークの軽さ、いいですねえ。日系企業だとどうしても「日本ではこうだから」という発想で前に進む、あるいは物事を動かす、ということに対してストップがかかる場面が多い(嫁ブロックならぬ本社ブロック?)ですが、無印良品のこういう取り組みはぜひ見習いたいですね!

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