2021-10-18

中国の電力事情が逼迫

2021年10月14日付の日本経済新聞の記事。

中国卸売物価、9月上昇率最大に 電力不足が素材高に拍車

先月中旬辺りから中国国内の電力不足が大きく話題になっています。この間までは恒大集団どうなるのかが騒がれていましたが、今では電力不足に話題が持っていかれたような感じですね。もちろん恒大集団の行方は気にはなりますが。

電力供給が緊張している状況の中で、江蘇省、浙江省、山東省、広東省など10省以上で「電力制限生産停止」の通知が相次いで出されています。 「双控」(エネルギー消費量、消費強度低減政策)により企業にもたらされた電力供給制限政策は、企業の生産や経済に今後も影響を与え続ける可能性があります。

たまたま今日浙江省のとある開発区の方とお会いして一緒にランチしたのですが、やはりこの電力の話題になりました。聞いたところこの開発区は状況がまだマシな方ですが、今後どうなるかはそれなりに注目しているようです。日本のメディアでもこれだけ騒がれているというのは知っているようです。

色んな所でいろんな制限が行われています。9月下旬に作成したい資料からの抜粋ですが、

青海:電力制限アラームを発表し、電力制限範囲を引き続き拡大。

寧夏:高エネルギー消費企業は1か月生産停止。

雲南:すでに電力制限を展開しており、今後もこれを加速。

広西:工商企業の秩序ある電力使用や、主体的にピーク時の電力使用を回避することを要求。

四川:必要性のない生産、照明等を暫定的に停止。

湖南:夏にピークにおいて秩序ある電力使用を執行

河南:一部加工企業の3週間以上の電力制限。

重慶:一部工場において8月頭に電力制限・生産停止。

浙江:高エネルギー消費企業すべてに対して電力制限・生産停止

内蒙古:企業の電力制限時間を厳格に管理し、電力価格の上場幅を10%以内に抑える。

陕西:新に立ち上げる“两高プロジェクト”に対し投資生産禁止・9月度は生産を50%に制限

停電地域でも企業によってはそれを免れているケースもあると聞きます。とはいうものの、今の状況を見る限りいつ自分の身に停電という状況が突き刺さってくるのかという不安はなかなか拭えないかと思います。

現在の状況、及びこのような背景もあり、ここ最近は電力問題の話題が多いです。弊社ではこのような状況をできるだけ回避するようなスキームに関して工場限定ではありますがソリューションを提供しております。気になるようであればぜひお問い合わせいただければと思います。

関連記事