2022-06-29

中国の新卒者の給与ってどれくらい?

麦可思という会社が発表した《2022年中国大学生就業報告》(就業白書)によりますと、2021年の本科卒業者の平均月収は5,833元、高等職業学校卒業者の平均月収は4,505元でした。1万元越えは6.1%で、これは2020年の4.3%よりも1.8ポイントも高いものとなっています。そして、2021本科卒業生のうち、卒業後半年の月収が4,000~7,000元が53.2%、このうち5,000-6,000元が20.6%を占めています。これあくまで全国から引っ張ってきたデータですので、都市によってはもっと高いところがあるでしょう。

卒業後半年での1万元越えはこんなものですが、2016年本科卒業生の卒業5年後の月収1万元越えは47.7%とほぼ半分に達しています。要は上昇スピードが速いということですね。

国家統計局が5月に発表したデータによると、2021年の全国都市非私営単位就業人員の年間平均給与は106,837元(月換算8,903元)となっています。業界19分類別で見ますと、年間平均給与が最も高い3業界は情報通信、ソフトウェア、情報技術サービス(いわゆるIT業界)(201,506元)、科学研究・技術サービス業(151,776元),金融業(150,843元)となっています。金融が最も高いと思っていたのが、気が付くとIT業界にかなり離されてしまってますねえ。

学校で学ぶことが就職に直結しているか否かを考える人も増えてきているようです。そして学校選びのポイントがこれです。

「専門分野の就業展望」のポイントが最も高くなってます。何を学べばより高い給与の仕事にありつけるかを重視しているということですね。よくわからないからとりあえず法学部、経済学部、工学部という選び方ではなさそうです。しかしどうなんですかねえ、中国の大学で勉強することって、社会に出てする仕事とどこまで直結しているんでしょうかねえ。

関連記事