2016-03-16

中国8都市ショッピングセンター賃料

 主要8都市のショッピングセンターの賃料について紹介します。

1.北京

 飲食小売業とカジュアルサービスブランド等の賃料はそれ以外と比べて相対的に低く、平均値を押し下げます。2015年第4四半期の北京市mドルハイエンドショッピングモールの1階平均賃料は895.8元/㎡/月、このうち、非コア商圏賃料は626元/㎡/月で前年同期比▲1.1、これに対してコア商圏賃料は想定亭に安定しており、平均で1,187元/㎡/月に達しています。空室率は下表の◆の部分で、王府井、西単、CBDあたりの空室率がやや高くなっています。

北京1

 下図はショッピングモールの1階賃料の2008年から2015年第4四半期までの四半期ごとの推移です。2008年と比べると賃料は4割近く上がってますが、伸び率は下降基調にありますね。

北京2

2.上海

 非コアエリアから郊外エリアまで供給量が増えていってます。賃料を見ますと、2015年第4四半期のコア商圏のショッピングモールの1階賃料は0.9%上昇して48.4元/㎡/日、非コア商圏はほぼ変わらず、17.2元/㎡/日となっています。

上海1

3.広州

 新たにできたところが多いこともあり、優良物件の空室率が上昇しています。2015年第4四半期において、主な優良ショッピングモールの1回平均賃料はほぼ横ばいで、707.1元/㎡/月となっています。

広州1

4.深圳

 大量の新プロジェクトにより2015年第4四半期の全市優良小売業の平均賃料は前期比0.2%のマイナスで855元/㎡/月、前年同期比3.5%のマイナスとなっています。そのうち、羅湖区の賃料が全市で最も高く、1207.5元/㎡/月、その次が南山区で、960元/㎡/月、福田区が最も低く、776元/㎡/月となっています。

深圳1

5.成都

 2015年第4四半期において、遠洋太古里と成都国際金融中心を成都市の代表的商業プロジェクトとして吸引力と影響力が強く、コアエリアの賃料は引き続き上昇しています。全市の優良ショッピングモールの1階平均賃料は第4四半期において前期比0.4%増となり、17.4元/㎡/日、コアエリアの賃料は前期比0.1%増で、37.6元/㎡/日となっています。非コアエリアの賃料は前期比0.5%のプラスで、12.4元/㎡/日となっています。

成都1

6.南京

 2015年第4四半期において、ショッピングモール1階賃料は引き続き上昇してます。2015年12月末時点で、前期比0.6%上昇し、15.3元/㎡/日と前年同期比8.2%の上昇となっています。そのうち、新街口商圏の1階平均賃料は30.3元/㎡/日と全市でトップ、前期比4.7%のプラスとなっています。夫子廟商圏の1階平均賃料は19.5元/㎡/日、新江東エリアの1階平均賃料は前期比2.6%上昇し、13.1元/㎡/日となっています。

南京1

7.重慶

 2015年第4四半期において、ショッピングモール賃料は0.2%上昇し、23.7元/㎡/日となっています。コア商圏の賃料は前期比0.5%上昇し、26.1元/㎡/日となっています。主に観音橋証券の北城天街と星光68等のショッピングモールの人気が高くなっています。しかし、非コア商圏の賃料は前期比0.4%下落し、19.2元/㎡/日となっています。主に非コア商圏の空室率が上昇しており、出店誘致のために低賃料を設定しています。

重慶1

8.厦門

 2016年第1四半期の小売物権空室率は3.7%で、前期比0.31%上昇。島外エリアの空室率はさらに高くなんと11.5%となっています。

 2016年第1四半期の天羽の売り場の1階賃料は約354元/㎡/月となっています。

厦門1

 最後に、30近くの商業プロジェクトの2015年の賃料収入をご覧ください。なお、大連の恒隆広場の貸出率が54%しかありませんが、昨年12月18日にオープンしたばかりですので、本当の実力を見るためにはもう少し時間が必要でしょう。

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