香港経済は中国経済よりももっと大変では

　香港のデモがなかなか落ち着きを見せません。デモに対する考え方は人それぞれの思いがありますので、ここではそれを置いておきまして、数字面で何が起きているかを見ていこうと思います。

　まず、香港に来る外国人、ここでは中国大陸の人も含めてですが、その推移を見ていきましょう。棒グラフが中国人と中国人以外の外国人、折れ線は中国人の前年比です。7月からマイナスに転じ、8月にはなんと4割以上も減少しています。

　中国人がこれだけ落ち込むと購買力もさぞ減るのではないかと思うのですが、それも表にしてみました。

　今年2月から落ち込んでます。2月は春節の関係もあって変動が大きいので参考にならないこともあるんのですが、それでも3月以降はずっとマイナスで8月は前年比2割以上のマイナス。香港に来る中国人の人数水位とほぼリンクした形になっています。今の様子だとデモの落としどころも見えづらいので、この状況がしばらく続きそうに思えます。うちのお客さんでちょうどこの時期に香港に店舗をオープンしたところがあるのですが、時期的には本当にバッドタイミング。中国経済がなんやかんやといわれていますが、香港のほうがよっぽど大変。みんなの知っている香港に早く戻って欲しいですね。