2020-08-25

2020年8月版 上海住宅家賃相場

 コロナの影響で家賃が下がったという人もいれば、このご時世なのに上がったという人もいます。駐在員の方は家賃を会社が出してくれるとは言え、予算をにらみながら住まいを決めているでしょうし、現地で商売をされている人、現地採用の方は家賃負担がダイレクトにきます。どんな立場であっても、家賃相場は気にはなります。1年前と比べてなのか、1か月前と比べてなのか、上がる下るはいつを基準に置くかでも変わってくると思います。今回は最近の上海の家賃相場についてみていきます。

まずは上海全体から見ていきましょう。平米当たり81.3元。これはあくまで平均ですが、参考にはなるかと思います。前月よりも▲0.38%で、値下がりしていますが、表をご覧いただければわかるように、1月と4月がボトムである以外は上昇基調にあり、1年前よりも上昇していることがわかります。

同じ上海とはいえ、区によっても事情が異なるかと思います。比較的関心度の高い区だけを取り上げて紹介します。

まずは日本人学校のある閔行区。前月とくらべて0.51%上昇してます。やはりコロナで騒ぎ始めた1-2月にボトム、そのあと4月にもう一回ボトム期がやってきて、それ以外は上昇基調。1年前よりも上がっています。

次に、同じく日本人学校のある浦東新区を見ていきましょう。浦東新区というとテレビ塔のある陸家嘴エリアを思い浮かべる人も多いですが、浦東新区に合併されてしまった南匯区も今では浦東新区ですし、浦東空港も浦東新区、つまり、非カウ的はずれなエリアも多い区であります。ここも前げ必プラス0.87%、結構上がってます。コロナで騒ぎ始めた1月、その後の4月、そしてなぜか10月に下落しています。少なくとも4月以降は上昇基調にあります。浦東新区には東和公寓という日本人駐在員が多くするマンションがありますが、分譲マンションとして今後段階的に販売を開始していくことになり、更新することができなくなり、新規の入居も受け付けなくなりました。ここは全体で約400戸ありますが、浦東新区のみならず、他区の賃料相場にも影響を影響する可能性もありそうですね。

次に黄浦区を見ていきましょう。ここも前月比プラス1.3%。同じく1月4月に下落しており、なぜか7月に下落しているもののまた上昇を始めています。1年前位と比べるとやはりプラスになっています。

徐匯区です。前月比プラス0.39%。1月4月7月にゲラ楽しており、ここに関しては1年前よりも下がっています。

静安区です。前月比わずか0.1%ですが上がっています。1月4月7月に下がっていますね。7月に下がっているところが多いように思いますが、下がっているという人はこのイメージがあるのかと思われます。そして、ここは1年前よりも下がっていますね。

最後に長寧区を見ていきましょう。前月比プラス0.96%、結構上がってますね。1・3・4・7月の指標が弱く、1年前位よりもほんのわずかながら下がっています。

上海市全体が前月比マイナス、一部取り上げた区については前月比はほぼプラス。ということは、郊外エリアのマイナス幅が大きいということになりますね。とはいうものの、上海全体で見た場合、グラフ自体はジグザグしていますが、1年前と比べると上がっていることがわかります。物件にもよりますが、中心エリアに関してはグラフを見る限り上昇トレンドに入ったといえるでしょう。

(データ出所:房産管家アプリ)

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