2020-12-23

ウワサの「中国のパクリ?無印良品」の店舗発見

打ち合わせのために外出。少し早めについたので、時間調整がてら近くをぶらぶらしてたところ、無印良品の店舗を発見。ちょっと見てみようと思ったのだが、なんか違和感が。

無印良品をよく利用される方だとすぐにわかるかもしれないと思うのですが、商品がギュッと詰め込まれていたり、無造作に積み重ねられていたり、なんかいつもみかける無印良品の店舗とイメージが違う。これってひょっとして昔ブログの記事に書いた無印良品と商標トラブルになった会社の店舗だろうか?

商品のタグを見てみよう!

価格は結構いい値段(高い)しており、品名はあるのだが、会社名がない。ほかの商品も色々見ていくとついに会社名を見つけました。「棉田」の二文字を見た!しかし、「棉田」って、これってやはりあの会社かと思い、自分が昔書いたブログ記事を検索(このウェブサイトの検索欄で検索できます)したところ、この記事がヒット!

今一度自社商標の登録状況を確認しよう!【中国商標も先願主義】

やはりこの記事で取り上げた北京棉田紡織品有限公司の店舗だった。いやあ、こんな店舗だと無印良品のイメージダウンにつながるではないか。ここ最近はいわゆるブランド品のコピーを見かけることはかなり減り(場所によってはまだある)、知的財産に関する問題もかなり改善されてきたと思っていたのだが。

知的財産、特に商標に関する相談はあるころかなり受けた時期がありまして、その時は商標申請に際して本来の商標、類似商標もろとも申請するようなことをお手伝いしたりしてました。類似商標もかなり迷惑ですからね。

店舗だけではなくて日本でいう催事売場のようなところにも出していました。価格表示を見ると、定価を高く設定して割引率を大きく見せるやり方ですね。

無印良品というロゴだけ見るとそりゃ間違える人も出てきますわ。今回見かけたこの店舗に関しては、上に紹介したブログの過去記事にもあるように裁判沙汰になり、なんとパクリ側が勝訴してしまった。先願主義なのでやむを得ない部分はあるが、無印良品レベルの知名度であれば有名商標として守ってあげて欲しかった。この店舗の側からするとパクリではないということなのだろうが、なんだかなあ。

ちなみにこの「棉田」とはどのような会社なのだろうか。ざっと資本構成を調べてみました。

馬さんと徐さんが仕切っている会社だということがわかります。この二人は夫婦なのかな?資本金だけで判断するわけにはいかないのですが、資本金だけを見るとそこそこの規模であることがわかりますね。しかし商標も問題なのですが、この会社名称が認められたのが不思議です。だって設立時期からして本件の無印良品がすっかり中国でも有名になって以降の時期でも「無印良品」と名の付く会社名称が認められています。会社設立時期を見ますと、

北京無印良品投資有限公司:2011年6月21日

北京無印良品家居用品有限公司:2017年12月13日

北京無印良品紡織科技有限公司:2020年5月13日

北京無印良品企業管理有限公司:2020年5月18日

なんなんでしょうこれ?今年に入ってからでも無印良品と名の付く会社が2社も設立されています。こんな有名なブランドを会社名として認めてしまうって、これってどうよ?口コミサイトを見る限り、この「棉田」が出店している店舗に対しては本家無印良品ではないとわかっている人は多いのが不幸中の幸いといえるだろうか。

この会社がどれだけ売り上げているかまでは知りませんが、グループ一覧表を見る限りはちょっとした会社ではあるのでしょう。しかし、経営者が集まるような会合に出席したとして、「あの会社はパクリでここまで来たのよ」と後ろ指をさされてきまづい思いをすると思うんだけどなあ。いや、これっぽっちも思わないからここまでやっているということなのかなあ。

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