呉明憲コンサルタントの中国ビジネス日記

中国を中心としたビジネスの最新情報を上海・東京・神戸を拠点に活動する株式会社 TNCリサーチ&コンサルティングの呉明憲が紹介します。

中国も消費者ビジネスに関しては民主的だったりして

 先日ライドシェアの車に乗っていた時のことです。この日の運転手はやたら話しかけてくる人でした。普段は消費者としてしばしばライドシェアを利用しますが、運転手側になって考えることがなく、この運転手はこの辺りについて色々話してくれました。

 

運転手 日本でライドシェアはないの?

私 一部地域で試験的にはあるようだけど、原則的には認められていない。中国は認められているからできるんよね。消費者にとってはありがたいわ。

運転手 中国だって全ての地域で認められているわけではない。ちなみ上海だって正式には認められてないよ。

私 え?認められてないということは、もし警察に見つかったらどうなるの?

運転手 罰金3万元

私 ええええええええ!!!!!!リスク高すぎやんか!

運転手 でもね、これを滴滴(ライドシェアのプラットフォーム)が払ってくれるんよ。

私 結構ぎりぎりの商売しとるんですなあ、滴滴も。しかしこのビジネスモデル、タクシー業界は騒がないの?

運転手 タクシー業界が騒いだって消費者が求めてるサービスなんだから、消費者の民意というやつよ!日本はあかんのかね?

私 日本はねえ、物事を変えたり新しいことをするのは大変なんよ。

運転手 もったいないねえ。仕組みとかでき上ってるし、消費者も欲しがってるサービスだと思うので、やったらいいのにねえ。

私 ねえ。

 

一党独裁の中国においても、こういうところは民主的だったりする。

中国の伸び盛りのアウトレットパーク

 中国でも百貨店は伸び悩み、ショッピングモールも物販スペースが減少して外食モールのようになっているところがありますが、アウトレット業界はまだまだ伸び盛りのようです。全体の売上も関心事ですが、ここでは業績の伸び率のランキングを見ていきましょう。

 

1.売上高伸び率のランキング

なんと売上高を最も伸ばしているのはハルピン杉杉アウトレット、2番手が砂之船(南京)アウトレット。いずれも2015年のオープンなので、2016年は期中からスタートしたわけではなく、年間通しての業績の比較であり、その中でここまで伸ばしているというのが大したものです。しかし、ハルピンですが。その他ランク入りしているアウトレットの所在都市を見ますと北京、深圳、瀋陽、もひとつハルピンがあります。意外といえば意外です。そういえば、北部に住む、資源成金のような人たちは近くでブランド品を購入するところがなく、ハルピンあたりまで遠征してショッピングするという話がありましたが、そういう購買行動なのでしょうか。

 

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2.面積当たり売上高のランキング

 こちらは㎡当たりの販売効率です。トップは年間で78,029元(約132万円)なので、1か月換算だと11万円ということになります。ただし、このリストの中でもこの数字だけが突出しており、第10位の販売効率は41,935元(約71万円)なので、1か月換算だと約6万円程度になります。

 

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 日本のアウトレットと比べてみたいと思ったのですが、SCのデータしか見つけられなかったので、とりあえず日本ショッピングセンター協会が発表している2017年11月の単月の数字と見比べてみましょう。

 

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 中国のアウトレットは伸び盛りのところをリストアップしているので、日本のSCの中心地域大都市と比較してみましょう。坪効率が337千円、㎡に換算すると102千円となります。1で拾ったトップの数字とどっこいそっこいですね。アウトレットとSCで一応は業態が違うので単純比較はできないのでしょうが、結構中国のアウトレットもいい線行ってるような感じを受けます。しかし、売上高伸び率のランキングの第10位の数字だと日本のSCの周辺地域(144千円/3.3=43千円)より大きく、中都市よりもちょっと弱いくらいになります。何が何でもブランド品という人は街中や海外の専門店で購入するでしょうが、リーズナブルにブランド品という考え方の人はアウトレットを選択するでしょう。ブランド志向でありながらリーズナブルな買い物という選択肢、この伸び方を見る限り今後もまだ伸びていきそうですね。

2018年1月上海住宅価格

 久しぶりに上海の住宅価格(㎡当たり価格)についてみてみましょう。

 去年の10月から微妙ではありますが下がり続けています。マイナス幅は前月比です。

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 もうちょっと長い期間、1年で見てみましょう。ずっと上昇基調で、ようやく10月あたりから下がり始めていることがわかります。1月1日で昨年と比べますとなんだなんだで6.65%上がっています。

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 これはあくまで平均値ですので、地域別にみてみましょう。ここでは内環線、中環線、外環線、郊環線、上海界(上海の端)という区分で見ます。

どこもかしこも上がっており、当たり前ですが市中心に近いほど高くなっています。

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 上昇率を見ると市中心から最も遠い場所が最も高く、この1年で19%も上昇しています。それ以外の場所も6-9%上がっており、いくらなんでも上がりすぎと思っていたのはいつのことやら、いまだなお上がっているということになります。もっとも、冒頭に紹介したように、ここ何ヶ月かは下落基調にあります。

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 さすがに中心地域は価格が高すぎて、これからマイホームを購入する人は少々の通勤地獄を我慢して郊外で購入するしかないということでしょう。知り合いの誰かが家を買うなら今年がチャンスといってましたが、ここ数か月の価格下落を見ていっていたのでしょうか。ちなみにその知り合いは来年上がるといってました。さて、どうなるでしょうかね。

謹賀新年2018

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新春のお喜びを申し上げます

皆様おすこやかに新春をお迎えのことと存じます。

昨年は皆様のおかげでよい一年を過ごすことができました。大変ありがとうございました。

本年もどうぞよろしくお願い申し上げます。

株式会社TNCリサーチ&コンサルティング

拓知管理諮詢(上海)有限公司

代表 呉 明憲