2021-10-26

2021年上半期中国小売り上場企業ランキング~スーパー編

今年上半期において、この下のようにあるトップ2の永輝、聯華といった全国展開している企業の利益が大きく減少し、企業によっては赤字を計上しています。コロナのおかげで稼げていたところは、昨年ほどの制限がなくなったことで利益を落としてしまったようです。また、大型スーパーの凋落はコロナ前から言われていますがが、あらためてそれが示されたといえるかもしれません。

(1)売上高

ざっと見る限りマイナスとなっている企業が目立ちます。2020年同期と比べると11社が売り上げ減少、10%以上下落しているところも目立ちます。コロナ要因を排除するために2019年同期と比べたところ、比較可能な12社の全体売上高げは1.91%下落となっています。新店舗出店の要素を取り除き、比較可能店舗のみでみると売り上げ減少幅はさらに大きいといえます。スーパーの売上減は百貨店やショッピングモールほどではないものの、基本的な経営状態はコロナ前の水準を回復していないといえるでしょう。

(2)純利益

売上だの減少に伴い利益も減少しています。2020年と比べて12社が純利益を落としており、その落ち込み幅もかなり大きいと言えます。100%以上のマイナス、つまり赤字に転落したところもいくつか見られます。純利益が1億元を超えているのはわずか3社にすぎません。なかなか厳しい状況と言えるでしょう。

本日は以上です。次回はアパレルを見ていきます。

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