復活した順風車サービスを利用しました【中国のライドシェア】
運転手が乗客を殺害した事件が発生したことがきっかけで配車サービスプラットフォームのdidiでサービスが取りやめとなった順風車、アリババ系列の哈囉出行で復活してます。順風車とは、相乗り主体のサービスで、通常のライドシェアとは異なります。とはいうものの、相乗りは嫌だと最初の段階でリクエストすることもできるので、ライドシェアとの区別がわかりにくくなりますが、ライドシェアだと発票を発行してもらえますが、順風車だと発行してもらえないという違いがあります。もう一つの違いは値段が大きく違います。
久々に復活したこのサービス、久々に利用しました。区間は自宅から浦東空港。普通のタクシーやライドシェアで行くと日中だと200元くらいの場所ですが、これが約80元で乗れました。安いでしょ!
久々に乗った順風車ですが、たまたまやってきた車がツードアタイプだったので、珍しく助手席に乗りました。しばらく無言で進んでいったのですが、高速道路を走っているときにどうにも気になったのが運転手のいびきっぽい息使い。振り向くと目は開いているので大丈夫なのかと思いつつ、なんかふらふら運転が続くので、これはいびきっぽい息使いではなくやはりいびきなんだと判断して運転手と会話することにしました。そんな運転状況だったので、助手席では久々に緊張してしまいました。そんな中で、運転手に目を覚まさせる目的でした会話の中で聞いた話です。
運転手という仕事
・この運転手はDidiのような配車プラットフォームに登録していないいわゆる白タク。
・普通に走っていても空港までのロングの客をゲットするのは難しいので、順風車で空港までの客(私)をゲットした。空港から戻る客をゲットするのが目的。
・空港に着いたら休憩を取らずに客をゲットする。価格帯はいまどきアプリで参考価格が表示されるので、それにのっとった価格提示をしている。相乗りさせれば結構な稼ぎになる。
・これが終わればKTVに行く。KTV帰りの客またはホステスを乗せるとのこと。
・昼間は儲からないので、もっぱら夜に客引きをしている。
生活リズムができているはずなので、なんであんなに眠そうだったのだろうか。
運転手になるまでの人生
・上海に来たのは1994年。ペンキ塗装工としてやってきた。
・その後内装会社を立ち上げそこそこ儲かった。家も買った。
・ところがそのころ博打にのめり込み借金を作ってしまった。この返済のために家を売り払うことになった。
・今ではしがない白タク運転手。
・博打にのめり込んでなかったら全く違う人生を歩んでいただろうなあ。
アジア諸国に対する見方
・どこの人と聞かれ、日本と答えると南京大虐殺の話を振ってきた。こういう話は面倒。台湾と答えてもまた違う面倒さがあるので、こういうのは勘弁願いたい。
・こちらから話題を北朝鮮に切り替え。北朝鮮に対する見方は好意的。金正恩はよくやっているという印象。
・韓国はダメ。THAAD配備したときに中国は制裁した。それにしても歴代大統領はみんなやめてからおかしなことになる。前大統領の朴さんもちゃんとやっていたと思うのだが、今ではひどい扱い。よくわからん国だ。
・日本はアメリカの言うことを聞きすぎているように思うが、それは仕方のない話。自衛隊という組織はあるものの、普通の国でいうところの軍隊を持っておらず、その部分をアメリカに頼らざるを得ない。そこは習近平も分かっているはず。
以上が、ふらふら運転する運転手から自らの命を守るためにやみくもに会話した内容でした。