2020-09-17

2019年度中国小売トップ100

中国商業聯合会と中華全国商業信息中心が共同で2019年度中国小売トップ100リストを発表しました。これによりますと、2019年の中国の小売りトップ100企業の売上規模は8.6兆元で、前年比プラス17.3%とのこと。売上規模8.6兆元がどれくらい凄いのかはわかりにくいかと思いますが、プラス17.3%がすごい数字だというのはわかるかと思います。さすがに今年はコロナの影響もあってこんな数字は難しいかと思いますが。

そして、中華全国商業信息中心党委書記兼副主任曹立生という方が、中国小売業発展における6つのトレンドについてコメントしています。以下そのだいたいの翻訳です。堅苦しい翻訳文のままですが、おおよその意味は分かっていただけるかと思います。

1.オフライン販売からオンライン販売への動きが加速

コロナの影響もあってオンライン販売へのシフトが目立つとのこと。

2.新業態新模式が多くのニーズを補足

消費者の生活スタイルが絶えず変化しており、同時に無人小売、無接触配送、スマート商店、ネットスーパー、ライブ販売等の新興モデルが発展してきている。

3.情報技術により新商業に対する新体験が活発化

新たな消費シーンを作り出し、新商品を提供し、個性化多元化された新体験を満たすことが加速。

4.商品供給を改善することで品質化消費ニーズを満たす

国内市場の改善・引き上げに向けて、今後高品質な商品、ブランドサービス、ブランド小売店が快速成長し、品質化、多様化消費ニーズを満たしていく。

5.サービス消費と商品消費が共に成長することを重視

近年サービス消費の比重が上がってきており、半分近くになってきているが、これは中国の消費市場に大きな変化が生じていることを示しており、サービス消費と商品消費の両方が回っていることを示している。

6.一段と地方市場の消費潜在力を掘り下げ

農村や低線都市に多くの人口があるが、収入水準向上、情報の相互接続に伴い、これらの住民の生活方式のレベルアップ願望は非常に強くなってきており、新たな消費のモデルアップの重要な力である。地方市場は小売企業、ブランド企業とEコマース業者が競争する新たな戦場となる。

では、最後に2019年中国小売トップ100です。天猫がトップですが、これって売上高?取扱高?売上規模という表現なので取扱高のように思います。ご参考ください。

関連記事