2021-08-30

目指せ5兆元産業~中国のフィットネスビジネスの躍進!

コロナ禍と関係あるのかないのか。中国でフィットネスビジネスの躍進が止まらないという記事を見つけました。今回はこちらについて紹介していきます。

4年前にもフィットネスについて記事を書いてました。

トレーニングしている人のなんと98%が家庭月収1万元超

5年前にはジョギング市場の伸びについて書いております。

伸び行く中国ジョギング市場、市場規模は50億米ドル

数年前から中国国内ででもマラソン大会が増えてきたり、ランニング人口が増えてきたりと、健康に意欲的な人が増えてきてると感じておりましたが、最近では更に加速してきたと感じます。

このように、中国では運動に対する意欲は日々高まっており、データによると、中国でよくスポーツトレーニングに参加する人数の割合は37.2%に達しています。また、1人当たりのスポーツのための消費額も向上し続けており, 2020年では前年比30%を超えたと中国中央テレビで報道されておりました。

食品でも健康を意識したものがみられるようになり、日本ででも「低糖質」の食品なども気軽に購入できるようになりましたが、中国ででも3ゼロ(ゼロ糖ゼロカロリーゼロ脂肪)の飲料をさまざまな種類をコンビニで購入できるようになってきました。

世の中のこのようなトレンドに合わせてか、国民がフィットネスをより気軽に楽しめるように「全国民フィットネス計画(2021-2025年)」なるものも発表されています。これによると、2021-2025年には、スポーツトレーニングに参加する人の割合は38.5%に達し、2000以上のフィットネス場が新設または拡張されり予定とのこと。地方でもこの流れに合わせた動きが見られます。例えば、慶雲県崔口鎮(多分ほとんどの人は知らないですよね?)
ではスポーツ器材産業が盛んで、こんなに地方でも年間販売収入が1億元を超えるスポーツ機材メーカーがあります。また、スポーツ装備産業パークも建設され、いまではスポーツ器材の製造·販売企業200社以上、スポーツ産業の生産額は40億元を超え、販売ネットワークは20以上の国と地域に広がっております。

こんな地方でこんな状況なくらいですから、全体でみたスポーツ関連企業数も当然増加しています。2019年には159万社、2020年には180万社のスポーツ関連企業が新設され、今年も上半期だけですでに112万社以上のスポーツ関連企業が新設されています。「全国民フィットネス計画(2021-2025年)」では、2025年までに全国スポーツ産業の総規模は5兆元に達するとしております。2019年の中国のスポーツ産業総規模は約2.95兆元でしたが、計画通りだと2020-2025年の年複合成長率は9.2%に達します。スポーツ産業は生活に余裕が出れば出るほど伸びる産業でしょうから、これから期待が持てますね!

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