2021-09-15

家賃交渉するにあたって知っておくべき~上海の家賃相場動向

住まいの賃貸契約期限が近づくと、更新すれば家賃ってどれくらい上がるのかなと思う人は多いでしょう。私もそのうちの一人です。どれくらい下がるのかなあと思う人はほとんどいないですよね。上がるなら上がるで仕方ないのですが、めちゃくちゃ上がられるわけにはいきません。こういうものには相場というものがあるので、その上げ幅が相場どおりなのかどうなのか、それを把握する必要がありますね。ということで、ここ最近の上海の家賃相場について見てきましょう。ここで紹介するのはあくまで上海の数値のみです。中国房価行情というサイトから引っ張ってきました。

賃料は賃貸に回す物件がどれだけ出ているか、物件の売買価格がどれくらいの価格になっているのかに左右されるのではないかと思います。

まずは供給量から見て行きましょう。2016-2017年にかけての時期にピークを迎えていますが、その時その時で上下しますが、ずっと減少傾向にあることがわかります。供給が少ないというのは借りる側からすると不利な要素ですね。

次に売買価格を見て行きましょう。売買価格というよりは売買価格に対する賃料、つまり売買価格は賃料の何年分に相当するのかですね。これを租售比といいます。物件価格と賃料のいずれも上昇し、その動きにつれて 租售比も推移しています。そしてその数値が約56年。

物件価格に対して賃料が約56年!銀行借入物件でこの期間をかけないと弁済できないとなると間違いなく問題先扱い。物件価格が高すぎるのか?家賃が安すぎるのか?

次に、肝心かなめの家賃を見て行きましょう。どんどん上がっていってます。この表の感じだと今年に入ったあたりから上がり始めたような感じですね。平均値は99.3元/月/㎡。月当たり㎡あたりざっと100元、しかもこれはあくまで端っこのほうも含む上海全体の平均値。恐ろしい。

それでは、みなさんの多くが住むと思われるエリアを区別で見て行きましょう。

まずは日本人学校のある長寧区。なんか今年に入ってから上がり方に急カーブがかかってないか?平均値は134元/月/㎡。

同じく日本人学校のある浦東新区。上海全体とほぼ同じ水準、動き。華やかなイメージがあるのは陸家嘴界隈。なにせ浦東新区は広く、浦東空港のあたりも含まれるわけですからこのグラフだけを見て判断するのは難しいでしょう。平均値は93.9元/月/㎡。

次にブランドショップの多い静安区を見て行きましょう。ふむふむ、やはり今年に入ったあたりから上昇してますね。平均は133元/月/㎡。

おしゃれな老房子も多くみられる徐匯区を見て行きます。平均値は125元/月/㎡。

黄浦区の平均値は150元/月/㎡。上海のほぼ中心地の多くを占めるからこそのこの金額でしょう。

いやはや、どこの区をとっても 100元/月/㎡ 超えですね。では、全区を見て行きましょう。环比とは前月比のこと。全体的には落ちていますが、添えもあくまで前月比の話。自分の住む物件の契約更新時がどうなっているのかが気になりますよね。

今後家賃が下がる要素って何があるだろうか。あるとすれば債務危機状況にある不動産開発大手のー恒大集団が今後どうなるかににより不動産物件に動きがみられる可能性があるでしょう。それ次第では家賃も下がったりするのかな?先のことはわからないということと、契約更新はタイミングでもありますので、そのあたりは運になりますよね。ちなみにこの情報サイト、各小区、マンションのおおよその相場までわかります。かなり参考になりますよ!

関連記事