2021-12-27
中国消費の勢いに翳りか?
中国の小売りの指標を見るうえで社会消費品小売総額というものがあります。この数字を調べてみました。単純にみると、2021年はコロナの影響が強かった前年の上期の特殊要因を除いてみても、8月あたりから数字が弱くなっているように見えます。

2020年と2021年の比較だとコロナの影響で数字の上下のブレが激しくなってしまうこともあり、2019年と比較してみました。


そして、さらに気づいたこと。街を歩いているといつものように活気がみられるのですが、最近ちょっと気になる光景を立て続けにみるようになりました。いずれも今月の写真なのですが、物乞いを見かけるようになったのです。


10何年前あたりまではよくいましたが、ここ何年もこのような物乞いの姿はほとんど見かけることはありませんでした。消費の落ち込みがデータから見えてきているので、物乞いを見かけるようになったのも景気が落ち込んでいることの証なのでしょうか。おりしも共同富裕なる掛け声がとなわれるようになってきていますが、その掛け声の下で消費を勢いづけることが果たしてできるのでしょうか。 気にしすぎなのかもしれませんが、どうしても気になってしまったのであります。
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