上海でマンションが封鎖された話

ここ最近上海でコロナ対策としての封鎖管理が強化されています。私の今いるところも昨日から封鎖が開始しております。日本でも報道されています。

感染再拡大の中国・上海市　突然封鎖され…大規模PCR検査始まる

状況はおおむね書いてある通りですが、あらためてその様子を紹介します。

昨日からの封鎖管理開始を知ったのは一昨日の夜10時ごろ。守衛の方から明日の朝から封鎖管理を開始すると聞かされました。そしてこの貼り紙。17日朝6時より封鎖開始するということを16日の夜に貼っているというのが計画的というのかなんというのか。

そして朝になると確かに封鎖されておりました。

この貼り紙よると、居民委員会というところPCR検査の連絡が来るとのことですが、2日目の朝を迎えた今のところまだ何も聞かされていません。PCR検査会場はガラガラなのですが。。。近所に住む知人と情報交換していると、外国人は検査しなくていいといわれたところもあります。そして気になるのが上の貼り紙はよく見るとエンドが切られていません。

今度は知人が住むマンションの状況。これによると、16日朝6時から封鎖開始。48時間以内に2度のPCR検査を受け、全員院生が確認されてから解放するという内容です。同じような管理をしているところで感染者が出たところでは14日間の封鎖が確定しているところもあります。

そしてこの貼り紙のエリアですが、48時間も経過し、晴れて解放されると思いきやこんな張り紙が。内容は、PCR検査の結果がまだ全部出ていないので、封鎖管理が延長されるとのこと。

いつ頃になるかというめども書いていないので、いつまで封鎖されるかわかりません。時間無制限一本勝負というか、1987年10月4日に巌流島で行われたアントニオ猪木対マサ斎藤のようというべきか。そういえば巌流島は無観客、トレンドを先行していたのかも。

これはさておき、あたかも48時間経過すれば解放されるように言われていつつ、実際にはそうなっていないところが多いようです。嘉定区というエリアに住む知人は検査結果が出たにもかかわらずいまだ開放されず、本日6日目に突入とのこと。先が見えない。一方で、封鎖されるといったん通知しながら、人手不足もあってか急遽封鎖を延期するというところもあります。さらにはそもそも封鎖自体を中止するというような話も聞こえてきてます。

結局のところどこまで厳しくしているのかよくわからないところがあり、うちみたいに封鎖されたところ、検査結果が出ても封鎖が解除されないところ、検査だけ要求して封鎖していないところ、なんもないところ、よくわからんです。ほんとまちまちです。これからどうなるのかという不安でかえって混乱を招いているとも言えます。封鎖されている側としてもいつ解除されるかもわからず、気分的にはロックダウンされているのと変わらないでしょう。上海市の発表によると、「上海市は今のところロックダウンしていないし、する必要もない」とコメントを出してますが、まあこれぞ詭弁でしょう。やってることはほとんどロックダウンと変わらんです。感覚的にはコロナが最初に爆発した2020年の2-3月あたりに気分的に近いです。

こんなのがいつまで続くのでしょうか。日本で反ワクチン信者がいるように、こっちにもゼロコロナ信者がそれ以上にいて、この方法を良しとしている人も多いんですよねえ。確かに感染者数が抑えられて、そのおかげで比較的自由に外出できたりもしていました。しかし、初期のころは別として（U-NEXTで『COVID-19 ２つの大国の過ち / IN THE SAME BREATH』というドキュメンタリーを見ましたが、中国もアメリカも結構ひどかったようです）、ここ最近増えているとはいえ、全体的な感染者数や死亡者数は諸外国と比べると圧倒的に少なく、それなのにここまでするから諸外国から変にみられるというのもあるのではないかと思います。感染者数がずっと多い日本に住む親からもものすごく気をつけろと言われますし。

いまのままだと国としての方針に変更がない限りいつまた同じような封鎖管理が行われてもおかしくないでしょう。ついこの間《新型コロナウイルス肺炎診療方案 (試行第九版)の印刷公布に関する通知》というのが発表され、これによると軽症者は病院で隔離しなくてもよいとなってます。病院はそれでいいとして、住まいである小区が軽症者がいるということ対してどういう管理をするか、軽症者であったとしても一人でもいれば封鎖するということであれば結局何も変わらず、そういうことは避けてほしいところです。果たしていつまでつづことやら。

と思っていたら解除されたよかったー！

非重点地域はその必要がないという発表がされたおかげのようです。やらなくてもいいことをやっていたということか？ま、とりあえず解放されてよかったよかった。