2022-04-19

上海で操業再開するホワイト企業666社のリスト

4月16日、上海市経信委は《上海工業企業の作業・生産再開における疫病予防と管理に関するガイドライン(第一版)》を発表し、あわせて操業再開を認める合計666社の重点企業についてホワイトリストを発表しました。下のある写真がその666社のリストです。ホワイトリストのうち、自動車産業関連が200社以上、半導体企業も60社程度含まれています。リストを見ていきますと日系企業もちらほら見られますね。

ホワイトリスト企業の多くは、現地の政策の実施に協力し、業務再開後の生産ラインのスピードアップや、5月、6月のシフト調整による生産能力の補填を希望しているとのことですが、これも封鎖管理がどこまで継続するかに左右されるでしょう。

また、封鎖管理を徹底することや、検査を頻繁に行うことなどといった指針は出されていますが、従業員の通勤に関する明確な方針がないため、会社で泊まり込みでしか勤務を続けられなくなってしまうかと思われます。聞いている限りでは、従業員の出社が難しかったり、管理ルールが厳しすぎて、特に外資工場等は再稼働がなかなかできていないようです。

交通規制もあって、生産するための原材料が調達できないという問題もあります。そのため、在庫分を消化して生産を終えた後、果たしてどこまで本格的な生産活動が継続できるのかという問題もあります。中国でよくみられる走りながら考えていくということかと思いますが、これが解決しない限り工場が操業を再開してもその効果は限定的といえるでしょう。

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