2023-09-07

コーヒーとお酒のコラボが大ヒット、初日売り上げは1億元突破

粉飾決算で一時はかなりやばい状態に陥ったラッキンコーヒー(瑞幸珈琲)が今やすっかり復活しています。弊社の入居しているビルにも店舗があり、しょっちゅう飲んでます。そんなラッキンコーヒーですがちょくちょくいろんなところとコラボしてます。ホットコーヒーのカップを持ちやすくするためのスリーブにコラボ相手のロゴ等を入れたりしています。

つい最近だとヴィクトリアズ・シークレット。米国発のファッションブランドで、婦人服、下着、香水、ならびに美容用品などを扱っているところです。メンズ向けブランドではないので購入したことはないのですが、名前は知ってました。これはこれでさして話題になることもありませんでした。

これの次に出てきたのが今話題になっているマオタイ酒とのコラボです。

このコラボの流れについて見ていきましょう。マオタイ酒が最初に連絡したのはラッキンコーヒーではなくてスターバックスだったようですが、断られてしまいました。その後ラッキンコーヒーがマオタイ酒に連絡したものの話はまとまらず。この動きを横で見ていたのが五粮液。そして五粮液がラッキンコーヒーにコンタクトしたものの、これも話がまとまらず。ラッキンコーヒーはずっとマオタイ酒とコラボしたかったのですが、この交渉はなんと一年近くも費やすことになり、ようやく話がまとまったとのこと。

初めてこのコラボを見たときはなんじゃこりゃと思ったのですが、想像以上の大ヒット。初日で542万杯を売り上げたとのこと。一杯19元とするとこの商品だけで約1億万元(約20億円)の売り上げになります。一日でこれは凄くないですか?

ところで果たしてどれくらい儲かるのでしょうか。マオタイ酒一瓶を1499元とします。コラボコーヒー一杯につきマオタイ酒数滴をいれることでコーヒーの売価が10元上がります。これだけで1万元の売り上げ増加につながります。つまり、1499元のマオタイ酒で1万元の売り上げを増やせるということです。適当に計算していますが、仮に売価が5元上がるとしても1499元のマオタイ酒で5000元の売り上げ増になります。なんとも効率のいい話ではないですか。

ちなみに、コラボコーヒーを飲んで車を運転すると飲酒運転になってしまわないかという実験動画を見たのですが、どうもアルコールは検出されるようです。一方で微量なので大したことはないという解説もありました。スターバックスのコーヒーを飲む人は車を運転する人が多く、飲酒運転を助長するようなコラボをするわけにはいかず、一方で、ラッキンコーヒーを飲み人たちはバスや地下鉄に乗る人たちが主体というコミカルな見方もありました。わからなくもない。

しかしまあ、コーヒーと酒のコラボは全く想像したことがなく、なんじゃこりゃとしか思えなかったのですが、まさかここまでヒットするとは。この発想はできなかったです。

関連記事